2011年07月27日

挨拶のチカラ

「おはようございます」「おつかれさま」「ありがとう」「いってきます」「お先に失礼します」などなど、
皆さん、家でも職場でしっかり挨拶をしていますか?



以下の文章は「禅語」という本の中にある一節です。

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満員電車でぎゅうぎゅうに押しこまれ、互いに体をおしつけ合っていても、私たちは完全に他人でいられる。言葉を交わさない限り、見知らぬ人であり、いわば、壁や物体と変わらない。言葉を交わさない相手は私たちにとって、何の意味も持たない「他人」だ。
けれどもひとたび「こんにちは」と声をかけられた瞬間、その相手は、ほとんどモノから人に変身したように、あざやかに景色の中に浮かび上がって見える。こちらからも返事をしなければならない、力を持った存在に変わる。

挨拶は交わされる言葉そのものにはほとんど意味がない。
「こんにちは」は英語に直訳すれば「today」でしかない。何の用事もない。何の情報もない。でも、「こんにちは」と声をかけられたとき、そこに、私たちは自分にとって何らかの意味をもつ人間の姿を見い出す。その一言に安心やつながりを確かめる。
モノが人に変わるような劇的な変化を、「挨拶」は引き起こすことができるのだ。

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ものすごく共感しました。
ここで書かれている通り、挨拶はものすごい大きな力を持っていると思います。
さらに、挨拶とは単に言葉を交わせばいいものではなく、「相手の目をみて言葉を交わす」ということがとても大事だと私は思います。

やろうと思えば誰にでもできる、とても簡単なことだと思います。
実践できていない方は、早速今日から実践してみてください。
初めは少し照れくさいかもしれませんが、そうするだけで距離が縮まり、その相手との関係が変わると思いますよ。


※参考文献:石井ゆかり著『禅語』(ピエブックス、2009年)

担当:大野  
Posted by つくばちゃんねる事務局 at 23:20Comments(0)よもやま話