皆さんこんにちは、シンプルウェイの川久保です。


突然ですが、手元に500円玉を渡されて、2時間の間に出来るだけ増やしなさいと言われたら、あなたならどうしますか?


時間のある方は、自分ならどうするか、思いつくアイデアを書き出してみて下さい。


どんなアイデアが浮かびましたか?


「まず、500円をどう使おうか・・」

そこから考え始めてしまった方は、ちょっと頭が固くなってきているかもしれません。



冒頭文と同じ課題(金額は5ドルに設定)をスタンフォード大学の学生に出したところ、成功したチームは持ち金を100倍以上に増やすことができたそうです。

一つのチームは、週末の夜に混み合うレストランの予約を事前に確保し、予約の時間が近づくと、長蛇の列の最後の方で待っている客に対して自分たちが予約した席を売ることで数百ドルを稼ぎました。

これだけでも、「なるほど、よく考えたなぁ…」と感心してしまいますが、一番優秀な成績を修めたチームは、さらに賢い方法で650ドルを稼ぎ出したそうです。

彼らは、自分たちが持っている資源の中で、一番価値のあるものは、5ドルでも2時間でもなく、課題の結果をクラスで発表する3分間であることに気付きました。

スタンフォード大学の学生を採用したい企業を有料で募り、その企業のCMを作成して、この3分間に流すことにより、650ドルを手に入れたというわけです。


課題に成功したこれらのチームは、5ドルには一切手を付けず、自分たちのアイデアのみを元手にお金を稼ぎ出したという点が、とても興味深いですね。

5ドルという金額に縛られず、自分たちが持っている資源を洗い出し、そこからいかに価値あるサービスを考え出せるかが、この課題の重要なポイントであったのです。


アイデア次第で、いくらでも価値を生み出すことができる。

そこがビジネスの一番の難しさであり、一番の面白さなのだなぁと、半年間社会人をしてみてつくづく実感しています。


参考文献:Tina Seelig著『What I Wish I Knew When I Was 20 ~20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義』(阪急コミュニケーションズ、2010年)

担当:川久保  
Posted by つくばちゃんねる事務局 at 22:49Comments(0)よもやま話